レビュー

【97点】【ゼノブレイド3】2022年の必修タイトル! ストーリー演出にやや不満点あるもJRPG史上に残る傑作 評価・レビュー・感想

タイトル(かな) ぜのぶれいど3
ハード Switch
発売日 2022年7月29日
点数 97点(傑作)
総評 ・超大ボリューム、面白すぎる探索
・シリーズ集大成にふさわしいストーリー。ただしやや違和感あり

序文

やってくれましたモノリスソフト。大作ゲームの続編は、発売前の期待を込めて「約束された神ゲー」なんて言われることがよくあるが、蓋を開けてみればあまり面白くなかった、ということもまたよくある話。しかしゼノブレイド3は、そのハードルを易々と越えてくれた。

先に言い訳をしておくと、レビュー本文の内容と点数に矛盾していると思われるかもしれないが、本文における批判点はあくまでシリーズファンとしての愛ある(贅沢な)批判であり、ゲーム全体としてはそれらを差し引いてもなお傑作と言える素晴らしい出来であったと先に述べておく。超~~~面白いですよ!このゲーム!!

重要なネタバレ部分は非表示にしているが、人によってはそれ以外もネタバレと感じてしまう箇所があるかもしれないので、本記事の閲覧はクリア後を推奨する。十分ご注意いただきたい。また、シリーズの他作品のレビューもぜひご覧いただきたい。

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超ボリュームのフィールド探索

まず言及したいのは、ゼノブレイドシリーズにプレイヤーが求めている「広大な世界の探索」要素が、前作と比較してどう進化したのかという点だ。

実を言うと、最初はちょっと微妙だなと思った。暗い洞窟を抜けた先、突然広大な平原が出現するいつものワクワク感。ゼノブレイドというゲームが始まるあの感じ。3作目ともなるとさすがにマンネリ化したのか、再序盤の感動は前作のグーラほどではなく、まあこういうのって慣れだし仕方ないのかな…などと、100時間前の私はちょっとガッカリした記憶がある。

再序盤のフィールドは、美しくも荒廃している。序盤の雰囲気を象徴している

 

と思っていたが、中盤以降良い意味ですっかり裏切られた。思い返せば、ゼノブレイド2は再序盤のグーラに足を踏み入れた時が(探索という一点では)テンションMAXになるタイミングで、そこから先のエリアはそれほどの感動を味わえなかった。

インヴィディアなどは確かに広いし綺麗なのだが、なぜかあまりワクワクしなかったのをよく覚えている。結局グーラ歩いてる時が一番楽しいよね、という。

しかし「3」はそうではない。先のエリアに進めば進むほど、エリアの探索のワクワク度合いが加速度的に高まっていくのだ。特に後半で訪れるカデンシア地方などは、初めて足を踏み入れた時に色々な意味で衝撃を受けた。

進めば進むほど世界の広さを感じる。え、まだ広くなるの!?

また、どのエリアも広大であるにも関わらず、探索それ自体のストレスが溜まりにくくなる配慮がされている点もポイントが高い。

  • 前作で不評だったフィールドスキルが大幅に簡略化。ブレイドの付け替えなどの面倒な要素が撤廃された。
  • ユニークモンスター討伐後の墓標にスキップトラベルできるようになった
  • 各種サブクエストをこなしていけば、自然にエリアが埋まっていくような配慮がなされている
  • コンテナ、エーテル、鉄巨神、おくりなどのオブジェクトが多く、ただ歩いているだけで常に新たな発見がある

各マップのグラフィックも、さすがにPS5のゲームには大幅に劣るものの、十分美しく見えるので、「冒険してる感」は十分出せている。

フィールド探索だけでいえば、ほぼ満点。すべてのJRPGの中でも最高傑作といって良いだろう。

あえてケチをつけるならば、下記は気になった。

  • 相変わらず使いにくいオートラン。スティックを少し倒しただけですぐに解除されてしまうので、方向転換し辛い。
  • おくりの演出(短)がスキップ不可な点。そこまで長くないものの、見る機会が多いのでややストレス。
  • 敵をおびき寄せるための石投げが、せっかく投げてもヒットまでに距離が離れると外れてしまう。
  • マーカーが貧弱すぎる。マーカーは1種類、同時につけられるのは1つまで。見討伐のユニークモンスターの場所などにもっと積極的につけたかった。マーカーの種類も複数欲しい。「Elden ring」などのゲームでは対応されていたのだが…。ナビ機能がマーカーに対応していないのも痛い。

メニュー画面

キズナリングがやたら見づらかった前作と比べ、感覚的に操作できるようになり、ストレスは大幅に減少。特筆すべきは、クラスチェンジした際のジェムやアクセが適切なものに自動で付け変わる点だ。これにより、クラスを変えるたびにアクセ、スキル、アーツをクラスチェンジの度にすべて見直すといったことが必要なく、ある程度お任せにできるようになった点がすばらしい。

ただ、アクセやアーツの手動付け替えについては非常に使いづらく、お目当てのアクセ・アーツが見つけづらい。

  • アクセサリーは類似効果のものがレアリティ別に大量に手に入るにも関わらずソート機能が弱く、お目当てのものを見つけるまで非常に時間がかかる。カテゴリ別ソートやお気に入り機能など、努力した形跡はみられるものの、満足ではない。
  • アーツからクラスへの逆引きができない。例えば、「ダウン」が使えるキャラがいないので「ダウン」アーツを使えるクラスに変更したいというケースを考える。この場合、どのクラスが「ダウン」アーツを使えるのかは、実際にひとつひとつクラスを変更してアーツを確認していくしかない。これが非常に不便。
    例えば、アーツ一覧から全クラスの全アーツが参照でき、そこからチェンジすべきクラスを確認できるなどの手段が欲しかった。

メニュー画面の総括としては、システムが複雑になりがちな昨今のJRPGの中では頑張っているとは思うが、上記のアクセ/アーツ面は「いやさすがに使いづらいって気づくでしょ」という印象が否めず、ここまでやったからにはもう少しだけ頑張って欲しかったと思う。アプデでの改善求む。

また、TIPSの「バフ/デバフ」の項目に、アーツ追撃など一部のバフデバフの記載漏れがある点も気になる。アーツ追撃は、幻弓士の項目で戦術の要として推しているにも関わらずその効果が書いていないため、こうした詰めの甘さが随所に見られる点は残念。

クエスト

非常に面白い。そしてボリュームが凄い。
無印や2で存在した単純な素材集めクエストの多くはコレペディアカードに集約されたためテンポが良くなり、各クエストがかなりしっかり作り込まれており、お使い感が少なく、ストーリー性がしっかりしている点が素晴らしい。メインシナリオに入っていてもおかしくないレベルのクエストも多数あり(それ故、時間泥棒な点が罪作りだが)、やりごたえは十分。某ヒーローの某クエストなど一部クエストは冗長で長すぎるが、全体的にはとても面白かった。

「某ヒーローの某クエスト」ネタバレ(クリックで展開)
  • ヒーロー「ゼオン」の覚醒クエストが非常に面倒であった。もちもちイモを集める→植える→雨を待つ→失敗してまたイモを集める→植える→雨を待つ→肥料をまく→また雨を待つ…。と農業の大変さをリアルに感じさせる作業が延々と続く。雨を待つ際には、お金を払うことで雨ごいをしてくれる救済キャラが近くにいるものの、なぜか時々失敗する。そこは失敗させる必要はないでしょう。それだけ大変なんだよ、という趣旨を伝えたいクエストなのはわかるが、いくら何でも長すぎる。
ヒーロークエストでは、普段見られない組み合わせの会話も。

一方、シリーズ恒例ではあるのだが、「足跡を追う」系のクエストと、「キャラについていく」系のクエストの数が多く、これらのクエストはもう少し削って欲しかったというのが本音だ。

  • 足跡系のクエストはかなり移動距離が長く、足跡を追っている途中で敵に絡まれることもしばしばあり、かなり苦労する。
  • 着いていく系のクエストは、NPCの移動速度が遅く、こちらと距離が一定以上離れると立ち止まってしまう。対象NPCが走ってくれるクエストならばまだしも、時折対象NPCが徒歩で移動するクエストもあり、かなりテンポが悪い

戦闘

戦闘システムもかなりの出来だ。戦闘参加人数は6名にヒーローを加えた7名。控えメンバーという概念はないので、7名全員が一度に戦闘に参加し敵をタコ殴りにする。メンバー数が多いことにより、「タンク、ヒーラー、アタッカー」というロールの組み合わせを柔軟な組み合わせにすることが可能となっており、クラスを頻繁に切り替えるゲームシステムとマッチしている。後述する「ヒーロー」の存在により、多少ロールが偏ったとしても、ヒーローで調整しロールバランスを保つことが可能となっている。

さらに、従来からの継続システムである「コンボ」も、参加メンバーの増加により大幅に発生させやすくなった。参加メンバーが3名だったころと比べ、セットできるアーツの選択肢が大幅に広がり、コンボでハメ倒す爽快感を得やすくなった。細かいところであるが、水中で戦闘できるようになった点も良い。

しかしながら、やや演出面での不満点もある。

  • チェインアタックの演出が長すぎる。特にウロボロスチェーンはかなり長い演出であるにも関わらず、スキップができない。これは前述したフィールドでの「おくり」に通ずるイライラポイントだ。
  • ウロボロス操作の爽快感が薄い。イベントシーンでは飛んだり跳ねたりド派手な演出を見せてくれるが、自操作での戦闘シーンでは鈍重な動きからアーツを繰り出す程度。また、スキルツリーでの育成やウロボロスチェーンの解放がされるまでは、火力面での貢献はそこまでなく、地味な印象を受ける。

ヒーローシステム

本作の特徴的なヒーローシステムについても述べておきたい。ヒーローとはメインシナリオの6人以外に戦闘に加わる7人目の仲間であり、シナリオの進行に応じて発生する「ヒーロークエスト」をクリアすることで正式加入する。

ヒーローは総勢20人弱おり、その能力も様々。ヒーローはアクセやジェムなどが固定ではめ込まれており、加入時点で性能が完成しているため、個別に育成をする必要がない。メイン6人のロールの穴を埋めるような形で編成に組み込むことで、パーティ全体のバランスを保つことができる。育成の都合上、メイン6人のロールが偏るというリスクを想定し、システム側で対処した素晴らしいシステムであるといえよう。

また、各ヒーローのキャラがきちんと立っている点も良い。ゼノブレイド2のガチャで生まれるブレイドや、クロノクロスの各仲間のような空気感がなく、ちゃんと仲間として加入するので、十分なキャラクター描写がされており、加入に説得力がある。
加入後にもヒーローごとにクエストや休憩会話が用意されている点も◎。

育成

育成は、ごく一般的なRPGに存在するレベルシステムと、いわゆるジョブシステムに該当するクラスと、アクセサリー、ジェムでの強化が軸となっている。

  • 経験値を一定以上獲得することでレベルが上がる。経験値は通常の戦闘で入手するほか、クエストクリアなどで入手できるボーナス経験値が存在する。ボーナス経験値はストックされ、任意のタイミングで使用できるため、あえて使用しないことで、レベルを上げすぎてヌルゲー化することをある程度防ぐことができる。
  • クラスは、最初は各キャラ1つずつ計6種しかないが、ヒーローを仲間にすることでそのヒーローのクラスを入手することができる。ヒーローの持つクラスは、そのヒーローと縁が深い仲間1名は無条件で解放されているが、それ以外の5名は、そのクラスをセットした仲間と一緒に戦闘を繰り返すことで解放される。
  • クラスレベルを上げることで、他のクラスに切り替えた場合も、そのクラスのスキルやアーツを使用することができる。そのため、基本的には育ち切ったクラスをいつまでもセットし続けることは無駄であり、どんどん新たなクラスに切り替えをしていくことが推奨されている。クラスを頻繁に変えさせることで、戦闘が飽きづらくなるメリットがある一方、いつまでも未習熟の状態で戦闘をさせられるモヤモヤ感が出る要因にもなっている。
  • アクセサリーは本作における装備品。前作と比べ性能はシンプル寄りでわかりやすいが、前述の通りソート機能が今一つ。
  • ジェムはゼノブレイド無印で存在したシステム。フィールド探索やモンスターから素材を集めることで、より高位のジェムが作成可能となる。無印との違いは、人数分用意せずとも、1つ作成すれば全員装備可能になったほか、移動速度アップなどの非戦闘時の付け替えが前提となっていたジェムが削除されている。この点は、「無印」のレビューで筆者が批判していた点なので、大変ありがたい改善点だ。

育成システムは従来のゼノシリーズを軸に、ヒーローなどの新システムを組み合わせており、概ね満足である。しかしながら、いくつかの要素について気になる点も散見された。

  • 格下の敵との戦闘では、クラスがいつまで経っても解放されない。寄り道により周囲の敵とレベル差が開いてしまいがちなこのゲームにおいて、大きな問題点であるといえよう。

    寄り道でメインシナリオ周辺の適正レベルより上がる

    周囲の敵ではクラスが解放されなくなる

    クラスを解放するためにより強い敵と戦う

    どんどんレベルが上がってしまい、どんどんメインシナリオの適正レベルから離れていく

という悪循環を抱えており、育成の流れに悪い影響を及ぼしている。
例えば筆者の場合、ボーナス経験値の使用を控えていたのだが、ある時誤操作によりボーナス経験値を使用してしまいノアだけレベルが10上がった。この結果、ノアのみ新たなクラスが全く解放されなくなり、他のキャラとクラスの習得状況に大きな差が開いてしまった。

一方、ノアがクラス解放できるようにノアのレベルに合わせた敵と戦闘をした場合、他のキャラはレベルが低いので足手まといになり、戦闘が厳しくなった。他のキャラのレベルもノアに合わせようかと悩んだが、そうするとメインシナリオが完全にヌルゲーになってしまうので、ノアのクラス入手をクリア後まで諦めることとした。

  • これはシリーズ共通の不満点だが、寄り道とメインシナリオの難易度バランスが悪い。寄り道こそが楽しい本作において、発生するクエストなどを漏れなくクリアしていると、ボーナス経験値を縛ったとしてもモリモリレベルが上がってしまい、メインシナリオが極端にヌルゲーと化してしまう。もう少し何とかならないものか。
  • クラス「ソウルハッカー」のアーツやスキルの習得において、「ソウルハッカー」習得前に倒したユニークモンスターについては、再討伐しなければアーツ/スキルの習得ができない。今作はユニークモンスターの墓標にスキップトラベルできるとはいえ、あまりにも面倒。というかそもそも、魂ハッキングのスキルをセットしないと習得できないという要素が不要な気がする。倒したら自動習得でいいのでは。

★シナリオ

最後にシナリオについて述べたい。シナリオについては、中盤までと、中盤以降で大きく印象が異なったのが正直なところだ。ネタバレだらけなので、閲覧の際は十分ご注意いただきたい。

シナリオ、まあ面白い。確かに面白い。
序盤からかなり盛り上がりを意識しているのが伝わってくるし、仲間キャラも皆魅力的。起承転結の「起」「承」、もしかしたら「転」もかな。その辺りまではかなり満足度が高かった。過去作プレイヤーにとってはグッとくる展開もあった。しっかりゼノブレイドしてる。

特にやはり、

ストーリーネタバレ(クリックで展開)
序盤に女王の正体を匂わせてからの、前作キャラが登場する流れはシリーズファンにとっては歓喜モノ。第5話の盛り上がりも良い。


でも何だろう…着地がよくないのかな。面白かったというのは大前提に、いくつか気になった点をピックアップしたい。

ストーリー微妙だった箇所① ネタバレ(クリックで展開)
  • 敵側の勢力に魅力がない。やはり2の面々が魅力的すぎた。メビウスたちは最初こそ大物感が出ていたものの、各ヒーロークエストでどんどん各個撃破されていくので後半になるほど消化試合感がすごいし、メビウス自体のデザインもあんまり…。因縁のあった「ディー」も大した掘り下げがなかった。キーとなる敵であるメビウス「エヌ」も、2のシンやメツのような確固たる信念があったわけではないため、やや魅力に欠ける。
  • 世界設定の都合上、味方側のバックグラウンドが全員ほぼ同じなので、細かな違いこそあれど「10年間の命&戦争&仲間の死」がベースとなってキャラエピソードが構成されているため、各キャラのエピソードが似たり寄ったりになっている。
  • イベントシーンがやや冗長。特にヨラン周りの回想シーンなどは幾度となく見ることになるし、もう少しスリムにできた気もする。
  • 「おくり」は舞台装置としてしっかり機能しているが、シナリオ上における「おくり」の優先度に違和感がある。特に感じたのはマシロの加入クエストで、マシロの部隊が今まさに敵軍に襲われている最中にも関わらず、まだ生きているかもしれない味方の捜索よりも優先して、道中で見つけた死亡した部隊メンバーのおくりを行うのは「いやいや先に生存者助けようよ」とツッコミたくなった。

さらに、ヒロインであるミオの設定と、ゼノブレイドのゲームスタイルに大きく違和感がある点も気になる。

ストーリー微妙だった箇所② ネタバレ(クリックで展開)

ヒロインミオの残り寿命は加入時で既に3カ月しかなく、「ミオの寿命が尽きる前にシティにたどり着く」というのが、ゲーム中盤までにおけるノア一行の大目的のひとつだ。

しかし実際のノア一行は、どうでも良い(とまでは言わないが、ミオの寿命より緊急度が低い)コロニーの依頼などをこなしながらノロノロと進んでいくばかりであり、緊張感と危機感が全く足りない。寄り道の楽しさを推奨するシリーズであるが、サブクエを受注すればするほど「ノアたちはこんなことしてる場合じゃないんじゃないの?」とプレイヤーに冷めた印象を与えてしまう点は没入感を大きく損ない、マイナスだ。

そりゃ人助けは大事だよ。でも優先順位、それでいいの?


案の定、ゲーム中盤でミオが「私にはもう2カ月しかない」と涙したシーンでは、恐らく多くのプレイヤーから「アグヌスキャッスルに行くのが原因じゃなくて、アンタらが緊急性の低い寄り道ばっかりしているからだろ…」と心のツッコミが入ったことだろう。

 

こっちが聞きたい

また、随所に見られるご都合主義チックなところもどうしても気になってしまった。特に第5話のエヌ戦などで、ウロボロス時には腕や脚を切断される描写があるのに、人間時には不自然なほど五体満足で済む点にどうにも違和感がある。さすがに人間時も欠損させろとまでは言わないが、それならウロボロス時にも欠損させなければいい。それならば脳内補完ができるのに、中途半端にウロボロス時だけリアルにするから逆に違和感が生じるのだ。

こうまで書くとストーリーを酷評しているように見えるかもしれないが、あくまで全体としては良い物語であることは強調したい。シリーズファンへのサービス要素も含め、平均が5点とすれば、8点や9点はある。ただやはり、冗長な描写が多い一方で必要な箇所にケアをできていない印象があること、プレイヤーの没入感を損なう点についてはどうしても気になってしまった、というところだ。

しかし、DLCでの追加コンテンツのボリュームが大きいのもゼノブレイドシリーズの特徴だ。事実、「2」のシナリオも、追加コンテンツである黄金の国イーラをプレイ後は、何割もその魅力が増している。3も既に追加シナリオの制作が決まっているし、リクやラッキーセブン周り、ラストシーンの意味など未回収の伏線も多くあることから、本作のストーリーもまだまだ評価が上がる可能性を秘めている。発売を楽しみにしている。

総評

熱くなり(主にシナリオの)不満点も多く書いたが、シリーズファンだからこそ強く言いたい。本作は間違いなく現状のシリーズ最高傑作だ。シナリオや敵の魅力こそ「2」に一歩劣るものの、全体的な遊びやすさや戦闘の面白さ、探索のワクワク感はシリーズ随一。「エルデンリング」に引き続き、久しぶりに時間を忘れて楽しむことができた最高のゲームだ。
細かいツッコミどころに対して、「ゲームだから」と割り切れるか否かで評価が分かれるところであろう。筆者はそういった部分が気になる性格であるが、加点部分があまりにも凄まじかったため、それらを差し引いてもこの点数となった。

2022年現在、JRPG史上に残る傑作であるので、ぜひプレイをしていただきたい。そしてプレイの際には、必ず無印と2を先にプレイしてから臨んでほしい。
DLCを心待ちにしている。

ジュドーさん
ジュドーさん
続編を心待ちにした甲斐があった!Elden ringと並ぶ今年のマストバイ。
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